写真やフィルムをデータ化してもスマホでは見れない
写真フィルムをデータ化して、DVDやMDを受領したけど、「スマホで写真を見る方法が分からない」と言う話をよく聞きます。
そうなんですよね。
MDやその他のメディアに記録された写真は、そのままの状態ではスマホで見ることができないのです。
せっかくデジタル化したのですから、操作が面倒なパソコンでは無くて「手軽なスマホで写真を見たい」と思うのは正直なところだと思います。
このページでは、そんな皆様のために、スマホで写真が見れる様にする方法を解説しますので、参考にして下さい。
※Windowsパソコンを用いたデータコピー方法となります。
スマホで写真を見るにはパソコンからコピーする
MDの写真を、パソコンにコピーして、パソコンで写真を見るのは簡単にできると思います。
MDをパソコンに直接差し込むか(パソコンによります)、USB接続したアダプターに差し込めば、パソコンが自動的に認識してくれますから、デジタル化した写真を簡単にパソコンに取り込めます。
問題は、その先ですよね。
「スマホをパソコンにつなげた事が無い」と言う人が多いかも知れませんし、接続してもやり方が分からないので「怖くて操作できない」と言う人もいるのだと思います。
スマホは、大きく2つの種類に分かれていて、操作方法が全く違うので、このことも不安材料の一つになっているのです。
その2種類とは、アップル社が提供しているiPhone(アイフォーン)と、その他の会社が提供しているAndroid(アンドロイド)です。
iPhoneはシンプルで使いやすくセキュリティが強く初心者向け、Androidはカスタム自由度が高くて安価でラインナップが圧倒的に多いなどの異なる特徴があるので、両方のスマホが市場で共存しています。
日本国内での双方の使用率は、iPhone:Android=6:4程度で、若干iPhoneのシェアが高くなっています。
両者のOSは違うものを搭載していて、iPhoneはアップル社による開発、Androidはグーグル社の開発によります。
OSはスマホを動かす大元のソフトですが、このOSが両者で違っているため、スマホへの写真コピー方法が違ってくるのです。
以下に、それぞれのOSに対するコピー方法をまとめましたので、参考にしてください。
Androidスマホの写真コピー方法
まずは、簡単にコピーできるAndroidの方から説明します。
Andoridスマホに付属しているUSBケーブルで、パソコンと接続します。
付属のUSBケーブルは、スマホを充電するだけでなく、パソコンとデータ通信する機能を持っているのです。
パソコンと接続したら、パソコンのエクスプローラを開きましょう。
スマホアイコンとスマホの機種名や型番名が表示がされていると思います。
(下の写真の「P01MA」の部分が、あなたのスマホの名前になります。)
もし見当たらない場合には、一度USBケーブルを抜いて再投入してみて下さい。
スマホの電源が入っているかも確認してください。
ハブなどを経由している場合には、パソコンに直接つないでみて下さい。
スマホ側にUSB設定の表示がされる場合には、「ファイル転送」にチェックを入れる様にして下さい。
スマホアイコンと機種名や型番名が表示されたら、ダブルクリックしてファイルを開きます。
「内部ストレージ」のファイルを開くと、多くのフォルダーが表示されます。
このフォルダーは、スマホ中のファイルなので、エクスプローラを使って、パソコンから自由にファイルをコピーすることができる様になります。
表示されたフォルダーの中に、「Pictures」と言うフォルダーがあります。
このフォルダー内に、新しいフォルダーを作って、スマホで見たいと思っている写真を、パソコンからコピーすれば、完了です。
他のフォルダーに写真をコピーしてもスマホで見ることはできますが、「pictures」または「DCIM」のフォルダーに格納するのが、分かりやすくておススメです。
iPhoneスマホの写真コピー方法
Androidスマホは、USBケーブルでパソコンと接続すれば、外部HDDを操作するように、簡単に写真をコピーすることができましたが、iPhoneスマホはコピーの手順が異なります。
iTunesと言うアプリを使って、コピーすることになります。
iTunesをインストールする
音楽を聴くためなどのために、既にiTunesをインストールしている方は、インストールされているiTunesを使用して写真コピーすることができますが、インストールされていない方は、事前準備としてiTunesのインストールを行います。
iTunesが既にインストールされている場合でも、最新バージョンかどうかを確認してください。
(古いバージョンでは、写真コピーができないことがあります。)
iPhoneをお持ちの方ですから、iTunesをインストールしておいて損はありません。
iPhoneのバックアップなどにも使用できますから、インストールしておきましょう。
iTunesのダウンロードは下のサイトから行えます。(インストールは無料です!)
※iTunesは、パソコンへインストールします。(iPhoneのアプリではありません)
iPhoneを接続する
iTunesのインストールが完了して、準備ができたら、iPhoneを付属のケーブルでパソコンへ接続します。
iPhoneのバージョンによって、USBケーブル端子タイプが変わりますが、付属のケーブルに合致したUSB端子へ接続して下さい。
iPhone画面に従ってiPhoneのロックを解除し(iPhoneのパスワード入力が要求されます)、「このコンピュータを信頼しますか?」の質問には「信頼」または「許可」をタップします。
コピーしたい写真を一つのファイルにまとめる
パソコンの中には、コピーしたい写真以外にも、たくさんの写真が格納されているのが普通だと思います。
事前に、スマホにコピーしたい写真をまとめておきましょう。
新しいフォルダーを作成して、その中にスマホで見たい写真をコピーしていきます。
新しいフォルダー名称は「スマホへコピーする写真」とか、後で分かる名称なら何でもOKです。
写真フィルムスキャンした写真以外で、一緒にスマホにコピーしたい写真がある時は、同じフォルダーへコピーして準備します。
写真のジャンルなどで、別々のフォルダーに写真を分けたい時には、必要数の新しい子フォルダーを作って、そちらへコピーします。
それぞれの子フォルダーには、分かりやすい別々のファイル名を付ける様にします。
iTunesで写真フォルダーを同期する
iTunesを立ち上げて、パソコンにiPhoneを接続すると、iTunesの左上のところにスマホのマークが現れます。
このマークをクリックします。
クリックすると、スマホの情報が表示されますので、左側のメニューから「写真」の項目を選んでクリックします。
「写真」をクリックすると、「写真を同期」ページが現れます。
一番上のボックスは、コピー(同期)したい写真の入ったフォルダーを選択する部分となります。
「写真のコピー元」項目で「フォルダーの選択」(下の写真では「庭」と表示されている部分です)をクリックすると、パソコン内のフォルダーを選択できます。
この写真の例は、「庭」と言う親フォルダーの中に「庭0308」から「庭0904」までの子フォルダーがあって、その各々の子フォルダー内に写真が格納されている状態です。
(別々の子フォルダーに写真を分けて準備した例となっています。)
この様に、親フォルダーがあって、子フォルダーがある構成では、一番上の「写真のコピー元」の項目で、親フォルダーを指定します。
そして2番目のボックス内の「選択したフォルダ」を選択すると、2番目ボックス下に子フォルダーが自動的に全て表示されますので、必要なフォルダーを選択します。
(写真では、1つの子フォルダーを選択していますが、複数のフォルダーを選択することができます。)
2番目のボックスで「すべてのフォルダー」を選択すると、すべての子フォルダーが選択されます。
また、子フォルダーの無いフォルダーを1番上のボックスで指定すると、子フォルダーが無いために「すべてのフォルダー」しか選択できません。
(「選択したフォルダー」を選択する事ができませんが、異常ではありません。)
子フォルダーの無いフォルダーを指定すると、フォルダー内のすべての写真が自動的に選択されることになります。
これで、準備が完了です。
写真の赤丸部分にチェックが入っているかを確認し、問題がなければ、右下にある「同期」をクリックします。
写真のコピー(同期)が始まります。
ちょっと待って下さい!!
コピーが終わったら...どうしますか?
実は、後処理をせずにiPhoneのUSBケーブルを取り外すと、問題の発生することがあります。(ファイルを壊す可能性があります。)
ケーブルを外す前に、iPhoneをiTunesソフトから取り外す必要があるんです。
iTunesの同じ画面の左上に、スマホの名前が表示されています(灰色で隠れている部分です)が、そのすぐ右側にイジェクトマークの様なアイコンがあります。
こちらをクリックしてください。
こちらをクリックする事で、iPhoneがiTunesから取り外しされますので、必ずこちらをクリックしてから、USBケーブルを外してください。
それでは、スマホで写真を、思いっきり楽しんでくださいね~!
心配な場合には、バックアップを取ってから、作業を開始して下さい。
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