昔のアルバムや写真箱を整理していると、写真全体が赤っぽくなっていたり、黄色っぽく変色していたり、色が薄くなっていることがあります。
「せっかく残っている家族の写真だから、もう少しきれいな色で残したい」
そんなときに利用できるのが、写真をデータ化する際の「褪色補正(たいしょくほせい)」です。
褪色補正を行うことで、色あせた写真を見やすい色合いにできる場合があります。ただし、どんな写真でも撮影当時の色へ完全に戻せるわけではありません。
この記事では、古い写真が色あせる原因や褪色補正でできること、補正した方がよい写真・しない方がよい写真について分かりやすく解説します。
古い写真はなぜ色あせ・変色する?
何十年も前にプリントされた写真は、時間の経過とともに色が変化することがあります。
特に古いカラー写真では、全体が赤っぽくなったり、黄色や青色が強くなったり、本来の色が薄くなったりすることがあります。
光や紫外線による影響
写真を長期間、光が当たる場所に置いていると、写真に使われている色素が影響を受け、徐々に色あせが進むことがあります。
特に写真立てなどに入れて、長年明るい場所に飾られていた写真では、変色が目立つ場合があります。
温度・湿度や長期間の保管による影響
写真は保管されている環境からも影響を受けます。
高温多湿な場所での長期保管などによって、写真の劣化が進むことがあります。
押し入れや物置から久しぶりに出した写真を見て、「昔よりずいぶん色が変わってしまった」と感じるのは珍しいことではありません。
色あせた写真は元に戻せる?
ここで知っておきたいのは、紙の写真そのものを撮影当時の状態へ戻すことと、写真をデータ化して画像の色を補正することは別だということです。
一度変色してしまった紙写真そのものを、新品のときとまったく同じ状態に戻せるとは限りません。
しかし、写真をスキャンしてデジタルデータにすると、その画像に対して色合いや明るさなどを調整し、見やすくできる場合があります。
これが写真データ化で行われる褪色補正です。
写真データ化の「褪色補正」とは?
色あせた写真の色や明るさを補正する
褪色補正では、スキャンした写真データをもとに、色あせや色の偏りなどを補正します。
例えば、写真全体に赤みや黄ばみが強く出ている場合や、長期間の保存によって色が薄くなっている場合などに、より自然で見やすい画像になることがあります。
下の画像は、バックトゥ昭和で実際にデータ化した古いフィルムの補正例です。
※この例は紙焼き写真ではなく、約40年前のフィルムが変色したものです。
紙焼き写真の褪色とは原因や状態が異なる場合がありますが、色調補正による変化の一例としてご覧ください。
【補正前】

【補正後】

この例では、補正前は写真全体が黄緑色に変色していましたが、色調補正を行うことで、雪や空、看板などの色が分かりやすくなっています。
ただし、補正後の色が撮影当時の色を完全に再現しているとは限りません。
古い写真をデータ化する目的は、単に紙の写真を画像ファイルに変えることだけではありません。
せっかくデータ化するのであれば、現在の状態を確認しながら、必要に応じて褪色補正を行うのも一つの方法です。
写真の状態によって補正結果は異なる
ただし、褪色補正は万能ではありません。
写真の種類や劣化の程度、元の色合いなどによって、補正後の仕上がりは異なります。
また、すでに失われてしまった細かな情報まで、すべて復元できるわけではありません。
そのため、「古い写真が新品同様に戻る」というよりも、「データ化した画像を、できる範囲で見やすい状態に整える」と考える方がよいでしょう。
褪色補正をした方がよい写真・しない方がよい写真
古い写真だからといって、必ず褪色補正をした方がよいとは限りません。
例えば、次のような写真では褪色補正を検討する価値があります。
- 写真全体が赤っぽく変色している
- 黄色や青色など特定の色が強くなっている
- 全体的に色が薄くなっている
- 人物や風景が見づらくなっている
一方で、ほとんど変色していない写真や、昔の写真特有の色合いや雰囲気をそのまま残したい場合は、無理に補正しないという選択肢もあります。
写真は思い出そのものです。
「できるだけきれいに見たい」という方もいれば、「当時の写真の色をそのまま残したい」という方もいます。
どちらが正しいということではなく、どのような状態で残したいかによって選ぶことが大切です。
バックトゥ昭和では褪色補正を無料で行っています
バックトゥ昭和の写真データ化サービスでは、古い写真をデータ化する際の褪色補正を無料で行っています。
また、すべての方が補正を希望されるとは限らないため、褪色補正あり・補正なしを選択できます。
「色あせた写真を少しでも見やすく残したい」という場合は褪色補正ありを、
「昔の写真の色合いも含めて、そのままデータとして残したい」という場合は補正なしを選ぶことができます。
写真のデータ化料金や対応サイズなどについては、こちらをご覧ください。
色あせが進む前に写真をデータ化しておく方法も
現在はきれいに見える写真でも、紙の写真である以上、保管環境や時間の経過による影響をまったく受けないわけではありません。
大切な写真であれば、紙の写真だけを残すのではなく、早めにデータ化しておくことも一つの方法です。
データ化した写真は、パソコンやスマートフォンなどで見やすくなるだけでなく、家族と共有することも簡単になります。
さらに、データをパソコンだけに保存するのではなく、外付けストレージやクラウドなど複数の場所にバックアップしておけば、データを失うリスクを減らすことができます。
自分で写真をデータ化する方法については、こちらの記事でも詳しく紹介しています。
まとめ|古い写真はデータ化するときに褪色補正も検討しよう
古い写真の色あせや変色が気になっても、すぐに処分してしまう必要はありません。
紙写真そのものを撮影当時の状態へ完全に戻すことは難しくても、写真をデータ化して褪色補正を行うことで、見やすい画像として残せる場合があります。
大切なのは、補正すること自体ではなく、その写真をこれからどのような状態で残しておきたいかです。
バックトゥ昭和では、褪色補正あり・なしを選択して写真をデータ化できます。
押し入れや写真箱に眠っている昔の写真が気になっている方は、写真の状態がさらに変化する前に、データ化も選択肢の一つとして検討してみてください。

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